当院での呼吸器内科診療

呼吸器内科イメージ

咳でお悩みの方は多くいらっしゃいます。一見似たような咳でも原因は実に様々で、当院では咳の鑑別診断を行います。また喘息、慢性閉塞性肺疾患(いわゆる肺気腫)、間質性肺炎、非結核性抗酸菌症、気管支拡張症、細菌性肺炎、感冒、副鼻腔炎、扁桃炎、溶連菌感染症、伝染性単核球症、百日咳、インフルエンザ、マイコプラズマ、新型コロナウイルス感染症等々の診断、治療を行います。(より高度な検査、治療が必要な場合提携医療機関と連携していきます。)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは

同疾患は、かつては肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていた病気を総称した病名です。これは、喫煙や化学物質など有害とされる物質を長期間吸い続けることで、気管支や肺胞(呼吸による二酸化炭素と酸素の交換をする働きをする)が慢性的な炎症を引き起こし、それによって気道が狭窄するなどして呼吸がしにくくなる状態をいいます。なおCOPDを発症する原因の大半は喫煙によるものです。これによって肺胞もダメージ(破壊)を受けるのですが、一度破壊されると元通りになることはありません。

主な症状ですが、運動や階段を昇降する際に息切れを感じるようになります。また気道の長期的な炎症の影響で、咳や痰が出続けるということなどがあります。

診断をつけるにあたっては、胸部X線撮影(レントゲン)等の画像検査、スパイロメーター(肺活量や息を吐く際の空気の通りやすさを調べる)による呼吸機能検査などを行います。

治療の目的ですが、肺を元通りの状態に戻すことはできないので、できるだけ症状の進行を遅らせるようにします。したがって喫煙されている方は、まず禁煙を実践します。そのうえで、呼吸機能が少しでも改善されるように薬物療法として、気管支拡張薬(抗コリン薬、β刺激薬 等)を使用していきます。運動療法も有効です。